北京教育研究センター(通称:北京事務所)は、早稲田大学が掲げる国際化のビジョンである「アジア太平洋地域における知の共創」を実現するため、2004年8月に開設されました。「アジア太平洋地域にある諸国の大学や高等教育機関・企業と協力、連携しあいながら、21世紀の地球社会をどのように創っていくかということについて、互いに知恵を出し合い、議論をしていく」というビジョンを実現させるためには、アジア太平洋地域において政治的・経済的・文化的に大きな役割を果たす中国との連携を欠かすことはできません。
胡錦濤国家主席の来校と講演に代表されるように早稲田大学と中国との交流は非常に盛んであり、2008年5月8日に北京大学との間で基本合意書に調印された「『環境・持続可能発展学』分野における共同大学院設立」など、早稲田大学の中国における活動範囲は日々拡大しています。同月27日には、上海の復旦大学内に「早稲田大学上海教育研究センター(通称:上海事務所)」を開設し、今後中国での教育研究活動をさらに発展させることを目指しています。
現在早稲田大学では、今後10年以内に世界で存在感を顕示できる、グローバルユニバーシティ「WASEDA」の確立を目指すにあたり、「Waseda Next 125」を掲げております。そのうちの1つ、「留学生8000人受入」計画を達成すべく、常に進化し続ける早稲田大学を広く中国国内の皆さんにご紹介することも、北京事務所のミッションの1つとして考えております。
一方、日中の相互理解を促進するために、中国人留学生の早稲田大学での受入だけではなく、日本からの学生をも多く、中国に派遣しています。北京事務所では、北京大学国際関係学院とのダブルディグリープログラムのサポートや、TSA(Thematic Studies Abroad)プログラムの運営も行なっております。特に、TSAプログラムにおいては、早稲田大学からの委託を受けて様々なプログラムを運営しており、北京大学対外漢語教育学院での中国語学習を中心としながら、「ディープな中国を知る」というテーマのもと、政治・経済・社会・文化など各界の専門家による講演会、植林体験や中国国内各地で行う実習ツアー、中国でのインターンシップ、中国人家庭でのホームステイなど多彩なプログラムを用意しています。
研究支援部門においては、地球規模の諸問題の解決に取り組む指導的人材を育成することを目的として、早稲田大学と北京大学が「環境・持続可能発展学」分野における共同研究推進、および共同大学院設立に向けて、取り組んでおります。その他にも、産学連携としては、早稲田大学国際情報通信研究科・北京大学情報科学技術学院・凸版印刷株式会社間で文化財のデジタルアーカイブ技術の共同研究に取り組んでおりました(2005年~2007年)。また、孔子学院との連携も強化しており、2007年には世界初となる「研究型」の孔子学院「早稲田大学孔子学院」を設立しました。具体的には、研究者育成事業、共同研究事業、研究成果出版事業を柱に、高い語学力と専門性を極めて、日本と中国の橋渡しとなる人材の育成を輩出するべく取り組んでおります。
沿革
2004年 8月 |
北京大学資源大厦7階に「北京大学-早稲田大学教育研究運営機構」を開設。
ダブルディグリープログラムの実施に関する覚書締結。 |
2004年10月 |
北京大学資源大厦7階に共同研究室を設置。 |
2005年 4月 |
現地法人早稲田(北京)教育科技諮詢有限公司を設立。 |
2005年 4月 |
早稲田大学・北京大学・凸版印刷株式会社間で、文化財のデジタルアーカイ
ブ技術の共同研究を開始(~2007年3月)。 |
2005年 9月 |
北京大学ダブルディグリー課程第1期生、TSA課程第1期生派遣開始。
寄附講座、オープン教育センター北京開講科目実施を開始。 |
2005年12月 |
北京大学において、アジアの大学として初めて「早稲田大学デー」を開催。 |
2007年 4月 |
早稲田大学と中国国家漢語国際推広領導小組弁公室との間で、「孔子学院設
立に関する協定書」に調印し、世界初となる、「研究型」の早稲田大学孔子
学院を設立。 |
2007年 7月 |
早稲田大学と復旦大学が共同教育研究管理委員会を設置。 |
2008年 5月 |
早稲田大学と北京大学が「環境・持続可能発展学」分野における共同大学院
設立に関する基本合意書に調印し、その後産学官連携研究を開始
早稲田大学と清華大学が
”The Joint Steering Committee for Cooperation”を締結。 |
2009年 4月 |
北京大学との共同大学院開設準備室を北京大学資源大厦7階に設置。 |
2009年10月 |
頂新国際集団と奨学金制度を新設-425名を対象に、本学最大規模の奨学金
を支給 |
留学生派遣・受入実績 W: 早稲田大学 P: 北京大学
|
DD生 |
TSA生
(W→P) |
短プロ生(W→P) |
W→P |
P→W(SILS/政経) |
春 |
夏 |
2005年9月(第1期生) |
14名 |
S: 15名、政: 0名 |
6名 |
- |
- |
2006年9月(第2期生) |
15名 |
S: 15名、政: 2名 |
21名 |
22名 |
9名 |
2007年9月(第3期生) |
10名 |
S: 16名、政: 2名 |
12名 |
19名 |
28名 |
2008年9月(第4期生) |
6名 |
S: 14名、政: 1名 |
23名 |
33名 |
- |
2009年9月(第5期生) |
16名 |
S: 15名、政: 2名 |
24名 |
19名 |
14名 |
|